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オススメの一冊
No.010
フランス
2003.10.05 up
海をみたことがなかった少年
ル・クレジオ
概要
『どこから来たのか、誰にも言えなかったに違いない』 モンドは、『両膝を抱えて砂浜に腰をおろし、陽がのぼるのを眺める』 のが好きだった。 ありふれた子供たちの風景から、神話的な雰囲気すら醸し出す素敵な物語を8話収録。
感想
副題に 『モンドほか子供たちの物語』 とあるように、子供を題材に取り扱った作品ばかりが収められています。
このモンドの物語を読む度に、行ったこともない異国の風景に私は思いを馳せるのです。
ああ、旅に出たい・・・
集英社文庫
ISBN 4087602680
定価¥570
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No.009
日本
2003.09.02 up
小説 日本婦道記
山本周五郎
概要
千石どりの武家としての体面を保つために、自分は極端につましい生活を送っていたやす女。 彼女の死によって初めて明らかになる、その生活を描いた 『松の花』 をはじめ、11編を収める。 厳しい武家の定めの中で、夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母の、清々しいまでの強靭さと、凛然たる美しさ、哀しさが溢れる感動的な連作短編集。
感想
尊敬していた人生の大先輩から贈られた、一冊の本。
『おまえもこんな女性になれるといいな』
見えないけれど、サングラスの奥の目はきっと優しく笑っていたんだと思います。
・・・なぁ〜んて、ちと恥い (*´ー`)
新潮文庫
ISBN 4101134081
定価¥438
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No.008
アメリカ
2003.08.01 up
野生の叫び声
ジャック・ロンドン
概要
ゴールド・ラッシュ時代、セント・バーナードとシェパードの血をうけた飼犬バックは、ある日邸から盗み出され、アラスカ氷原へ連れて行かれた。 そこには橇犬としての過酷な日々が待っていた。厳しい自然と人間の容赦ないムチの響きに、バックの野生は目覚めて行く。
感想
犬の目を通して人間の風刺を描いた動物小説。
辛らつ極まりない描写に深く考えさせられる一冊。
著者が狂気の自殺を遂げるまでの16年間に夥しい数の作品が発表されたが、優れた作品は数少ない。
しかしこの作品は世界的傑作。 姉妹作品 『白い牙』 も発表。
新潮文庫
ISBN 4102111026
定価¥220
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No.007
日本
2003.07.01 up
二十四の瞳
壺井栄
概要
昭和初年、小豆島の分教場に赴任してきた大石先生と12人の教え子との愛情あふれる物語。 貧しいが故に幼い時から悲惨な運命に弄ばれる子供たち。 戦争という不可抗力に圧し潰されながらも懸命に生きる人々の姿を描いてあらゆる階層から絶賛された名作。
感想
酷く陰惨な内容を取り扱っているにも関わらず、読後の余韻を心地良くも感じさせる作品。 それは 『母性の作家』 と呼ばれた作者の楽天性や、暖かい童心による所が大きいだろう。 書き出しの上手さはまさに絶品。 国民的文学として、忘れられない一冊です。
新潮文庫
ISBN 4101102015
定価¥240
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No.006
日本
2003.06.01 up
流れる
幸田文
概要
没落しかかった芸者置屋に女中として住み込んだ梨花は、花柳界の風習や芸者たちの生態を台所の裏側からこまかく観察し、そこに起る事件に驚きの目を見張る・・・。 華やかな生活の裏に流れる哀しさやはかなさ、浮き沈みの激しさを繊細な感覚でとらえ、詩情豊かに描く。
感想
幸田露伴の次女。父親と違って、彼女は擬声語を好んで使う。 それが彼女の作品に花を添え、女性らしさを演出している。 純粋な視点、その繊細な語り口は実に見事。 彼女ならではの秀作。
非常に個人的な見解 : この本に理想の女性像を見ますた
新潮文庫
ISBN 4101116024
定価¥438
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No.005
日本
2003.05.17 up
靴の話
大岡昇平
概要
太平洋戦争中の自らの体験を精緻で徹底的な自己検証で追う 『捉まるまで』。
死んだ戦友の靴をはかざるをえない事実を見据える表題作 『靴の話』 など6編を収録。
戦争の中での個人とは何か。 戦場における人間の可能性を問う戦争小説集。
感想
この筆者は死がすぐ隣にある様な危機的状況を体験。 それがたまたま戦場だった・・そんな感じを抱いた作品。
この本は鑑賞用ではありません。 リアルな危機感を感じたい人にオススメです。 戦争とは悲惨なもの。 そんな予備知識は放り出して純粋に楽しみましょう。
集英社文庫
ISBN 4087520498
定価¥530
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No.004
フランス
2003.04.03 up
恐るべき子供たち
ジャン・コクトー
概要
未開で新鮮、善悪を識別することの出来ない子供たち。
同性愛、盗み、虚偽、毒薬・・・無目的な混乱と不安定な精神が、やがて情熱へと発展し悲劇的な死に至るまでの姿を、鋭利な刃物のような言葉で描く小説詩。
感想
この小説に描かれている子供たちは、極端に現実離れしているかもしれません。 しかし、実際にそんな子供がいても全くおかしくはないのです。 親に見捨てられ、施設に預けられている子供たち。 こんな裕福な時代、こんな裕福な日本でも、そんな子供たちが実際に存在しているのですから。
角川文庫
ISBN 4042047017
定価¥350
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No.003
デンマーク
2003.03.03 up
絵のない絵本
アンデルセン
概要
月が世界を旅する間にかいま見た、人間の悲しみ。
三十三夜の美しい童話集。
感想
かの有名なデンマークの童話作家が送る、美しくも哀しい物語。 すべて月が話した言葉として描かれているのが印象的。 『童話は子供が読むもの』 と思われがちですが、この本は大人が読んでも楽しめます。 心が洗われるような、新鮮な気持ちを味わえるんです。 忙しい毎日に疲れた方、心の安らぎを求めている方などにオススメです。
角川文庫
ISBN 4042165044
定価¥310
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No.002
スイス
2003.02.15 up
ふたりの証拠
アゴタ・クリストフ
概要
戦争は終わった。
だが、見るも美しい青年に成長した主人公の戦いはこれからだった・・。
感想
前回紹介した 『悪童日記』 に続く第二弾。 双子のその後を描く。
読み始めてみると、第一弾と比べてあまりに作風が異なるため、続編だということになかなか気付かない。
意外な結末は 『騙された!?』 という思いと同時に、著者の力量に感服させられる一品。
早川書房
ISBN 4152077298
定価¥1600
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No.001
スイス
2003.02.15 up
悪童日記
アゴタ・クリストフ
概要
戦火の中で彼らはしたたかに生き抜いた・・・。
双子の天才少年がみた非情の現実を鮮烈に描く。
感想
この著者の名前 『アゴタ・クリストフ』 は、推理作家『アガサ・クリスティ』のパロディではありません。 これは彼女の本名なんです・・・。 この作品は処女作で、幼少時代にハンガリーから亡命した著者の実体験を元に書かれたと言われています。 『国境付近に住む双子が書いた日記』 という形式がまたおもしろい。 四部大作の第一作目。
早川書房
ISBN 4152077042
定価¥1600
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流れる (幸田文)
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恐るべき子供たち (ジャン・コクトー)
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ふたりの証拠 (アゴタ・クリストフ)
悪童日記 (アゴタ・クリストフ)
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